うつの原因は?
もうじき、蛍が飛び交う時期ですね。ソラシノノメ周辺では、さくらんぼ畑やリンゴ畑が広がっています。しばらくすると、さくらんぼの収穫の時期を迎え、この時期は、一層緑が濃くなり、時折カッコウの鳴き声が聞こえてきます。
Tim de chant of NOVA
http://www.pbs.org/wgbh/nova/next/author/tim-de-chant/ によりますと。
心臓発作とうつ病の共通点は?両者は炎症によってひき起こされている可能性があります。
新たな研究では、うつ病は、炎症によってひきおこされる可能性がある事が分かりました。
炎症とは、傷、感染、異物にたいする免疫システムの自然な反応です。
いったん免疫システムが働くと、いろいろな細胞とタンパク質を傷ついた場所へ血流で運びます。(タンパク質には、細胞間の相互通信を容易にするサイトカインも含まれます。)
ある科学者は、うつ病は炎症反応の副反応であるかもしれないと考えています。
この見識だけでも、うつ病の新しい手当になり得ますが、もっと有効的手段になるには、何が炎症反応を引き起こしているのかについて、まず明らかにすることです。
今現在、研究者の見識は分かれています。
ある研究者は、炎症反応はある種の感染によって刺激されると考えています。また別の研究者は、肥満もしくは現代の高トランス脂肪、高砂糖食品が原因と考えています。また別の研究者は、いじめ、拒絶もしくは、孤独のせいだと言います。
いい知らせがあります。これまでの臨床試験で、抗うつ剤に抗炎症薬を加えることで症状がより一層改善されたことが確認されました。しかし、今後さらなる臨床試験が必要です。
また、所定の治療に対して加えるものとして、明確なエビデンスが十分ではありませんが、オメガ3とウコンから抽出されたクルクミンが症状緩和につながるエビデンスもあり、どちらも店頭で入手可能で試してみる価値もありそうです。
科学者が炎症反応の正確な原因を解明するにはまだ何年もかかるかもしれません。
正確な原因が解明されると、うつ病を増え続ける病気のリストにアレルギーから心臓発作そしてアルツハイマーまで、免疫反応の異常による原因もしくは影響であるとして加える日も来るかもしれません。