ブログ

「古代人は、音に対して親密な関係を持っていた。」

今回のブログは、少しばかり長い文章になります。

にんげんクラブのホームページのソラシノノメ ~山形便り~で書いた内容と一緒です。

「にんげんクラブ」とは、経営コンサルタント業を通じて、「世の中の構造」と「にんげんの正しいありかた」を 40年以上研究し続けてきた、株式会社船井総合研究所(東証・大証1部上場)創業者の舩井幸雄先生が発足した、「世のため人類のためのよい近未来」をつくろうとする勉強・実践団体です。 詳しくはhttp://www.ningenclub.jp/をご覧ください。

 

 

そもそも音とは空気の振動で生じています。即ち、波動なのです。

振動数はHz(ヘルツ)で表記され、1Hzとは、1秒間に一回振動する波のことを意味します。

人間が聞き取れる可聴領域の音の周波数は、一般的には、20Hzから2万Hzの範囲なので、
人間が聞き取れる音は、一秒間に20回から2万回振動していることになります。
また、動物たちの可聴領域は広く、イルカやこうもりなどは20万Hzの音まで聞くことができると
言われております。

周波数が3000Hzから3兆Hzになると各種の電波になり、さらに3兆Hz以上の振動数になると
光の領域の振動になります。

紫外線の一部やX線とγ線などの周波数は、3000兆Hz以上で、強い量子エネルギーを
持っていることから、原子の中から電子を弾き飛ばす電離(イオン化)作用を引き起こします。
このため、電離放射線とも呼ばれています。

私達人間が知覚できる光、可視光領域は405兆Hzから790兆Hzの範囲とされ、当然、視神経
系の知覚に個人差もあります。

音、超音波、電波、光、放射線これらも全て、波動です。振動数によって性質が変わるのです。
また、あらゆる波動、振動、揺らぎの中で私達人間が、聞き取ることができたり、目で見ることの
できる範囲は、ほんのごく一部なのです。
私達が普段の生活の中で、耳で聞こえたり、目で見みることができるのは、全体像からすれば、
ほんの一握りの現象だけなのです。

前置きが大分長くなりましたが、ここからが本題です。

私達の祖先は、今生きる私達よりはるかに、音に対して親密な関係を持っていたようです。

イタリアの世界遺産「ハル サフリエニの地下墳墓」のある一室、「神託の部屋」と呼ばれる部屋は、
非常に優れた音響効果があるとして歴史的に名高い評価を受けており、2014年2月に初めて、
考古学者チームが科学的に「神託の部屋」の音響効果(共振特性)を調査しました。

hypogeum.jpg

 

その結果、科学者たちの調査により、70Hzと114Hzで強い共振周波数の存在が明らかに
されました。
低い男性の声は、「神託の部屋」では、不気味なくらい反響して、
女性の細い声は反響しないのです。
驚異的にも5000年前に既に、「神託の部屋」は意図的に「超音響」を高めるために
音響設計がなされていたのです。

70Hzと114Hzの強い共振周波数となった、男性の太い声は、骨をゾクゾクと震わせるような
効果を生じさせながら、地下墳墓の隅々まで、共振現象を増幅させるのです。
調査では、なんと、8秒間もの音の反響が報告されました。

考古学者フェルナンド•コインブラ氏は、リラックス感を残しながら、高速で彼の体に響きわたる
音を感じたことを報告、それが繰り返された場合には、その感覚が戻って、彼はまた、音が彼の
体から壁の古代、ベンガラ色の絵画に反射されていたような錯覚を持ちました。

研究室で、ある特定の共振周波数(70Hz~120Hz)は、人の脳の活動に対して実質的効果を
認めています。
古代の人々は、適切な条件のもとで、薬物や化学物質を使わずに、変性意識を体感することが
できていたのです。

フランスとスペインの先史時代の洞窟からインドの音の石の寺院まで、それから、メキシコで
保護されたアスカの冊子写本からエレシウスの謎まで、そして、ギリシャの神殿からイランの
神聖なエラムの谷までそれぞれ、特殊な音は、神聖なことにも関連していることが、考古学の
会議で明らかにされました。

詠唱により、脳内麻薬物質の分泌が促進され、鎮痛作用、治癒作用をもたらすことも
指摘されています。

グレゴリオ聖歌に使われていた音階とされるソルフェジオ周波数は、DNAの研究者である
レオナルド・ホロヴィッツ博士の著書 "Healing Codes for the Biological Apocalypse" 
で注目されてきました。
具体的なソルフェジオ周波数は以下のとおりです。

369Hz  トラウマ・恐怖からの解放、  417Hz  変容の促進、528Hz DNAの修復・無限の可能性,  741Hz 表現力の向上・問題を解決する力、 852㎐ 直感力の覚醒,  963㎐ 高次元・宇宙意識とつながる

音は、現代に生きる私達が考えている以上に、私達の、身体、生理機能、脳の機能に影響を与えているようです。

将来は、医療の分野にも「音の癒し効果」が浸透していくのではないかと思います。