ニューロフィードバックとは
ニューロフィードバックとは
ニューロフィードバックは、1970年代初頭、アメリカ国立健康保険研究所の助成金で体系的な研究を行い、その素晴らしい成果が1970年代後半に発表されたが、1970年代半ばに、新たな向精神薬の発見により精神医学と脳科学は心と脳の化学モデルをとりいれて、それ以外の治療の取り組みは後回しにされてしまいました。
その後、精神医学的な問題を解決するためよりも、スポーツ医学の分野で、能力を向上させるために熱心に研究され、イタリアではサッカークラブのACミランのトレーナーがニューロフィードバックを使い、精神的にも生理的にも自分をうまく制御できるようになったおかげで、彼らのうち何人かがイタリア選抜チームに入り、そのチームが2006年のワールドカップで優勝した。そして、翌年ACミランはUEFAチャンピオンズリーグで優勝しました。
また、カナダでは総額1億700万ドルの5年がかりのプログラム、名称「オウン・ザ・ポディウム(意味:表彰台を勝ち取れ)」で科学的・技術的な面に採用され、2010年のバンクバー冬季オリンピックで、カナダは最も多くの金メダルを獲得し、総メダル数でも三位につけた。
また音楽の分野では、イギリスの王位音楽大学の審査員団による審査では、ロンドン大学でニューロフィードバックの訓練を10回受けた学生が受けていない学生と比べ曲の演奏で10%の向上が見られた。この数値は、そのような競争が激しい分野では重大な差です。


脳の可塑性(かそせい)について
脳には、粘土と同じで、いったんできた神経ネットワークをそのまま維持する性質があります。これを「脳の可塑性」といいます。
出典:田崎美弥子『ニューロフィードバックセラピーのすべて』,ヒカルランド,2020年12月
いちど自転車に乗れるようになったら一生乗れるのも、このメカニズムのおかげです。「自転車に乗る」という行為はシンプルなようでいて、実はいくつものステップが複雑に組み合わされて実現できるものなのです。「ハンドルに手をかけて自転車が倒れないように固定する」「片足をペダルにかけて、勢いをつけてサドルに乗っかる」「バランスを取りながらペダルをこいで走らせる」.....これら一連の動きをスムーズにおこなうことができるのは、小脳、感覚運動野、視覚野、全部前頭葉などのあいだに適切な神経ネットワークが形成されていて、さらに、それが時間を置いても消えずに維持されるからなのです。
ニューロフィードバックのトレーニングによって一度形成された脳神経のネットワークは、脳の可塑性によって維持され、ひんぱんに使われれば使われるほど強化されていきます。