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脳の発達 ~その1~

早期児童発達(誕生~6年)

4週齢の胎児は毎分250,000の驚異的な速度で新しいニューロン(脳信号の新しい縦断する「道」)を形成します! 

子供が3歳になるまでには、脳は成熟した大人の80%までの容量になり、1000兆に近い神経接続になっています。これは、脳が生後3年間で爆発的(指数関数的)に成長することを意味します。実際には、誕生から3歳までの間で、人間のライフサイクル全体における脳の発達が最も速いと考えられています。

 出生時には、健康な赤ちゃんには約1000億個のニューロンがあり、これは成熟した成人の2倍のニューロンです。この膨大な数のニューロンは、赤ちゃんが健全な成長と生き残るために必要な学習と適応にとって、ふさわしい量です。これらのニューロンのすべてが永遠に残るわけではありません。

「シナプスの刈込現象」は、小児期に始まり、思春期が始まるまで続きます。これは、脳がより弱いニューロン接続を「刈り込み」し、最も強い接続のみを保持している時期です。

26歳の間には、前頭葉に急速な成長が見られます。前頭葉は、より高い認知プロセスを扱う脳の統括責任者です。子供たちは問題解決の方法と自己規制を学び始め、この部分の発達の結果、記憶、言語、思考のスキルが向上するのです。

 ニューロンの過剰産生およびシナプスの刈込現象は、小児期の時期を通じて続きます。頻繁に使用されるシナプスは強化され、めったに使用されないシナプスは除去されます。

「経験が重要です!」たとえば、一度も話し掛けられることがなかったり、読んで聞かせられてない子供は、後の人生で、会話能力で苦労するかもしれません。また、ほとんど、じゃらされなかった子供は社会適応で苦労するかもしれません。

幼児期の脳を刺激するアイデア(生まれてから6年)

安全な探索を推進して下さい!

もちろん監視の下で、中と外の世界の探索は、よちよち歩きの幼児の感情的、社会的、身体的な発展のためには重要です。

人類は本質的に好奇心が強いですし、多くの私たちの基本的な本能をかき立てるのはこの好奇心です。研究によれば、子供が遊んで過ごす時間は、学習能力に影響します。身体活動と探索は、前頭葉(脳のCEO)の健全な発達を促すのに役立ちます。子供が動くほど、脳の前頭葉のつながりがより強くなり、その結果、自己調節を手助けします。

 出生時および初期幼児期に存在するニューロンの膨大な量のため、幼児の脳は新しい言語を容易に学習し、身に付けることができます。研究によると、2つ以上の言語で話されている赤ちゃんは、後の人生でより優れた実行機能を持ち、特に、注意を払う能力、つまり、課題に対する集中維持能力の向上が証明されています。

 幼児や幼児を対象としたビデオやテレビ番組の「早期学習」には注意し、全体として、テレビやビデオに触れる時間を制限してください。 これらの「早期学習」ビデオに含まれる情報はそれ自体「悪い」ものではありませんが、しかし、情報は非常に不完全であり、学習、統合、理解の重要な文脈が欠けています。

例えば、乳幼児や幼児に対象物を認識させるために対象物の絵もしくはビデオを見せ、その後、「リンゴ」の写真が示され、「リンゴ」と話された言葉が続き、目的物の名前を強固なものにするようなビデオ教材

しかしながら、ここではどれほどの情報が欠けているのかを考えてみてください。

リンゴの味と香り、リンゴの重さと密度、触れたときの感触とパサパサせず、サクサクとした内側を取り巻くワックスを塗ったようなリンゴの皮の感触

子供たちは、不完全で欠けている再現より、現実の世界と直接交流することからもっと多くを学びます。