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自律神経のバランスはとても大事です。

BST(脳波最適化調整)のセッションで、最優先とされるのは、自律神経のバランスを整えることです。

私たちが夜寝ている時でも、起きている時でも、意識しなくとも心臓は動いているし、呼吸もしています。暑ければ、体温下げるために無意識で汗は出ます。寒ければ体温を下げまいと震えたり、鳥肌が立ったりします。これらは全て、無意識で自律神経系が働いています。これらは、実は、自律神経の働きのごく一部で、約200系統の指令を出しているのです。自律神経は、人の意識ではコントロールできない自動生命維持装置です。

自律神経のバランスが崩れると、免疫力は低下しますので病気にかかりやすくなります。最近では、自律神経を意識的にコントロールしようしないと、人生の質(クオリティオブライフ)は10年で約15%低下すると言われるようになりました。

 自律神経は、交感神経と副交感神経があります。簡単に説明しますと、交感神経は車に例えると、アクセルで、副交感神経はブレーキの役割です。

 過剰に交感神経が優位な状態は、ブレーキの効かない車に乗っているということになります。高血圧、高脂血症、糖尿病を患っている方は、交感神経が過剰に優位な状態が多いのです。 また、過剰に副交感神経が優位な状態は、ブレーキを常に踏んでいる状態なのです。この状態ですと、精神的に、憂鬱感がでてきます。

 頭が重い、めまい、疲労感が取れない、よく眠れない、動悸、耳鳴りなど、何となく体調が悪く、検査をしても原因となる病気が見つからない不定愁訴は、自律神経のバランスの乱れから引き起こされます。

 交感神経と副交感神経がお互い強くバランスよく働けばいいのですが、現代人は、どちらかと言いますと、交感神経が優位に働いている人が多いのです。

副交感神経を働かせるには、ゆっくり動くこと、リラックスすることです。深呼吸すれば、心拍数も低下して、副交感神経も働き血管は拡張し血流は良くなり、脳の活動も高まります。

 ここ数年では、瞑想と脳内でどのようなことが起こっているかについての話題の文献や研究が非常に多くなり、様々病態から回復するためのサポートとして瞑想の研究が登場してきました。

「アップル」のCEOだったスチィーブ・ジョブスは、生前日本の禅僧から瞑想法を学んでいたことは有名な話です。また、タイガーウッズは、ヨーガをトレーニングに入れています。プレー中の歩き方にも特徴があり、胸を張って意識的にゆっくりと歩いているのです。これらの習慣は、自律神経のバランスを良くするので有効です。ただし、即効性を求めず、習慣にして、10年、20年、30年と積み重ねが大事です。

 ゾーン、フローとは、「今この瞬間の自分」です。過去や未来の意識は頭から消え、強烈な今という感覚だけが残ります。この状態になると非常に感性が研ぎ澄まされます。表現はいろいろですが、野球選手などは、バッターボックスでボールの軌跡が見えたり、バスケットボール位の大きさにボールが見えたりすると言います。

サッカー選手は、サッカーボールを蹴っている自分の足元も見ているし、不思議なことにスタジアムの上からスタジアム全体を見ていたと言います。一流のアスリートともなれば、身体能力の差は僅差です。勝敗を分けるのは、いかにして、ゾーン入るかです。

 日常の生活でも、皿がテーブルから落ちるのを掴もうとしている時、普通の時間間隔でなくスローモーションになって見えた。そんな経験をされた人もいるのではないでしょうか?これもゾーン、フローだとすれば、誰でもゾーンに入れるのです。

健康、能力開発、若さを求めるならば、自立神経のバランスが非常に大事だということです。 今生きている私たちは、交感神経が優位になりやすいので、知らず知らずに緊張状態を強いられています。無意識の緊張状態のままでは、能力は発揮できませんので、副交感神経を働かせるための鍵は「深呼吸して立ち止まって、上を向いて歩くことです。」

専門的な話になりますが、BST(脳波最適化調整)では、自律神経のバランスは側頭葉の脳波で自律神経のバランスがわかり、セッションの前後の変化もグラフで表されます。

詳しくは /training/post_49.html をご覧ください。 

深呼吸して立ち止まって、上を向いて歩こうよ。」が2015年のテーマですね。

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